温泉の概要 九州西海岸、橘湾に面した潮風香る温泉地。 隣りの雲仙温泉が山であるのとは対照的に、刻々と表情を変える海が旅情を誘う。海岸線の大通り沿いに30軒近くの宿が建ち並び、賑やかな温泉街を形成。その一方で、一本裏路地に入れば、古くからの石垣が残り、昔ながらの風情ある街並みが広がる。立ち上る源泉の湯けむりが温泉情緒を醸し出し、地元の人たちに親しまれ守られてきた湧水が至る場所に湧き出る様は郷愁感たっぷり。また、町の新しい名物は、2001年に小浜マリンパーク内に誕生した海上露天風呂「波の湯・茜」。湯に浸かると目の前に穏やかな橘湾が広がり、対岸の長崎半島までを一望できる。美しさで知られる小浜の夕日が、空と海を黄金色に染め上げる夕暮れ時。歌人・斎藤茂吉も感動し、「ここに来て落日を見るを常とせり 海の落日を忘れざるべし」と詠んだ輝く夕日と海、日本屈指の名湯を満喫すれば、いつしか夢気分へと誘われる。 |
温泉の特徴 泉質:純食塩泉 効能:リウマチ、神経痛、婦人病、痛風など 特徴:全国の温泉の中では熱量、温度ともにトップクラスの温泉。約30ヶ所の源泉からは100度近く湯が1日に約15000トンも湧出し、海岸沿いの温泉街に湯けむりを上げる。慶安年間(1648〜1651年)に漢方医である頴川入徳が小浜を訪れた際、湯に湯治効果があることを住民に伝えたことが温泉場としての歴史の始まり。「キズが治った。腰の痛みがとれた」とたちまち人気が広がり、各地から湯治客が訪れるようになったという。現在でも、温泉療養医が推奨するほどの効能の高さを誇る。飲泉も可能で、思ったよりもまろやかな塩味が飲みやすいと好評。 |