食塩をとり過ぎないように

 ナトリウムは体内で体液の浸透圧を維持したり、水分代謝等に重要な役割を果たしている。
 よって、一定量のナトリウム又は食塩(塩化ナトリウム)をとることは必要である。
 しかしその一方、食塩のとり過ぎは高血圧・脳卒中等を起こしやすくなるという問題もある。
 日本人は和食中心の食生活のため、昔から食塩をとりすぎてしまう傾向にあった。
 今日では、平均的にみると食塩摂取量は減少傾向にあるが、依然とり過ぎている。
 健康のために、食塩はとり過ぎないよう注意せねばならない。

食塩は1日10グラム以下を目標に

 食塩のとり過ぎを防ぐということは、欧米諸国でも重要視されている。
 例として、アメリカでは1日5グラム以下が目標とされている。
 しかしわが国では昔から食塩を多くとる習慣があるため、成人の食塩摂取量は1日10グラム以下と定められている。

調理の工夫で、無理なく減塩

 食塩の摂取は単に塩分の多い食品の摂取を減らすだけではなく、調理の工夫次第では無理なく減らすことが可能になってくる。
 新鮮な材料の持ち味をいかす・香味や酸味のある食品を上手に使い、塩分の多い調味料を控えめに使用するなど様々な方法がある。
 料理を美味しくそれでいて減塩できるという環境を作れば、無理のない減塩が可能になる。

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