日常の生活活動に見合ったエネルギーを

 近年、交通機関の発達・職場の機械化・家庭における省力化の進展により、日常生活の中での消費エネルギーが減少傾向にあり、エネルギーの過剰摂取の原因となっている。
 エネルギーの過剰摂取は肥満を招き、やがて心臓病・糖尿病などの生活習慣病(成人病)にかかってしまう恐れがある。
 運動不足は体力低下だけの問題にとどまらず、成長や健康維持の上からも好ましくなく、運動不足の状態のまま摂取エネルギーを控えめにして体の収支バランスをとるより、積極的に体を動かし、それに見合うだけのエネルギーを摂取して収支バランスをとることが大切である。

食べ過ぎに気をつけて、肥満を予防

 肥満予防のために大切な事は、エネルギーを余分にとらないことである。
 たとえわずかなとりすぎであっても、長期にわたってその状態が続けばやがては肥満につながる。
 また、加齢に伴い、代謝活動や日常生活時の消費エネルギーが減少してくるため、相対的に過食に陥らないことが大切である。

よく体を動かし、食事生活にゆとりを

 エネルギーは、活動量に見合った量をとることが大切である。
 しかし、活動量の少ない人が適正エネルギーの量に抑えると、食物の選択の幅が狭くなり、食生活が窮屈で味気ないものになってしまう。
 また、活動量が極端に少ない人の場合、摂取エネルギーを減らす事のみに捉われると、たん白質・ビタミン・ミネラル等の栄養素の不足をきたす心配がある。
 よって、活動量の少ない人も普段から積極的に体を動かし、食事生活にゆとりをもたせなければならない。

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