多様な食品で栄養バランスを

 健康を保持増進するための食生活の条件の基本は、からだに必要な炭水化物・脂肪・たん白質・ビタミン・ミネラルといった栄養素を過不足なくとることにある。
 その一方で、食品に含まれる栄養素の種類と量は個々の食品ごとに異なるため、数多くの食品を種類の異なる食品群から幅広くとらなければ、栄養素をバランスよく摂取できない。
 また、最近における日本人の食生活では、穀類の摂取は減少し、動物性食品の摂取が増加している。
 この傾向が今後も続くとすれば、現在の欧米諸国のように心臓病や糖尿病などのいわゆる生活習慣病患者が増加することになりかねない。
 したがって、穀類を主食としてとることの必要性を見直し、毎食適量を摂取する事が必要である。

1日30食品を目標に

 からだに必要な栄養素を毎日過不足なくとるためには、6つの基礎食品群をもれなく組み合わせて食べる事が重要になってくる。
 目標として揚げた30食品とは、1日の個人の食品の摂取数である。
 また、料理の素材としても1日30食品を使用するという目標を立てれば、自然に必要な栄養素をバランスよく摂取する事が可能になってくる。

食品の数え方

お米等1日何回も食べる食品は、1種類と数える。
魚や肉は種類が異なれば別々に数える。
砂糖・マヨネーズ・ドレッシングはエネルギーが多いため数えるが、
それ以外の酢・醤油・塩・ソース・こしょう等の調味料は数えない。
市販のハンバーグ等は1種類と数える。

主食・主菜・副菜を揃えて

 主食は、米・パン・めん類等の穀類で、主として糖質性エネルギーの供給源となる。
 主菜は、魚・肉・卵・大豆製品等を使った良質たん白質・脂肪の供給源となる。
 副菜は、野菜等を使った料理で、主食や主菜に不足するビタミン・ミネラル等の栄養素を補う重要な役割を果たす。 食事は主食・主菜・副菜・を揃える事により、栄養素のバランスがとれ、さらにバラエティーに富み、食事を楽しいものにしてくれるので、全部揃える事!

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