歴史


 最初に花火ができたのは、200年ごろ中国で、狼煙(合図や警報のために、薪(たきぎ)・火薬などを用いて高くあげる煙)として使われていたものが起源とされています。1400年ごろヨーロッパで初めて観賞用の花火が作られたといわれています。


 一方、日本では種子島に鉄砲が伝来したとき、火薬が伝わり、それと同時に火薬の製法も伝わり、日本中に広まっていきました。
日本で最初に花火を見たのは
徳川家康とされていて、1613年、英国人のジョン・セリーヌに同行していた中国人の手により噴出花火を見せたという説があります。それ以外にも、1589年、伊達政宗が中国人により献上された花火を見たのが最初だとされる説のあるようです。


 日本で一般の人が花火を見られるようになったのは、江戸時代前期で花火を扱う火薬屋が登場してからです。この花火屋は「鍵屋」だったといわれています。当時の花火はおもちゃ花火的なものだったそうで、花火を売り出すようになってから飛ぶように売れていったそうです。その後、花火が火事の原因になるということで  江戸幕府が隅田川以外での花火は禁ずるという禁止令を出しました。


 1733年から全国各地で飢饉に見舞われ、江戸でもコレラが大流行し大勢の死者が出たため、当時江戸幕府の将軍であった徳川吉宗が死者の慰霊と悪霊退散を祈るために、隅田川で水神祭りを催し、そこで打ち揚げ花火などの大花火が披露されるようになって花火が全国に広がっていったとされています。

 

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