平和公園は、原爆落下の中心地とその北側に世界平和を願って作られた公園です。
毎年8月9日には原爆によって亡くなった約7万5000人の人々の慰霊祭と平和記念式典が行われています。


平和記念像

 平和公園にはたくさんの像が建てられています。その中でも最も印象的なものは、公園中央に立つ平和記念像です。高さ9.7m、重さ30tでとても大きく迫力があります。天に向かってまっすぐに掲げられた右手は原爆の脅威を、水平に伸ばされた左手は平和を示し、閉じた目は原爆犠牲者の冥福を祈る姿と言われています。
 この他にもソビエト連邦・チェコスロバキア・ドイツ民主共和国など各国から寄贈された平和の像が多く建てられています。


平和の泉

 昭和44年に水を求めながら亡くなっていった原爆犠牲者の冥福を祈って作られたものです。円形で平和記念像の前方に位置しており、正面には被爆当時9歳の山口幸子さんの手記が黒御影石に刻まれています。水の大切さ、命の尊さを実感することができ、とても印象深い文章です。
 平和の鳩の羽ばたきと、鶴の羽を象徴した噴水は7メートルの高さまで水を上げています。


折り鶴の塔

 平和記念像の両側に一箇所ずつ建てられており、全国各地から世界恒久平和の願いとともに寄せられた折り鶴が掲げてあります。実際に目の前にしてみると、たくさんの折り鶴があり、全国各地で多くの人が世界の平和を祈っているのが実感できます。また折り鶴と共に寄せられたメッセージは心に残るものばかりです。