飛騨天文台


・京都大学大学院の理学研究科付属施設。太陽の観測が盛ん。一般公開も定期的に行われている。

・所在地 岐阜県吉城郡上宝村蔵柱

〜歴史〜

1929年10月 花山天文台設立
〔天界(1929年)花山天文台記念号〕
1941年 7月 生駒山太陽観測所設立
1958年 4月 花山天文台および生駒山太陽観測所を理学部附属天文台として官制化
1968年11月 飛騨天文台設立、管理棟・本館・60cm反射望遠鏡ドー ム完工、60cm反射望遠鏡を花山天文台より移設、開所式挙行
1972年 3月 生駒山太陽観測所閉鎖
1972年 4月 飛騨天文台に、65cm屈折望遠鏡および新館完成、竣工式挙行
1979年 5月 飛騨天文台に、ドームレス太陽望遠鏡完成、竣工式挙行
1979年 3月 花山天文台に、新庁舎完成
1992年 3月 飛騨天文台に、太陽フレア監視望遠鏡およびドーム完成
1994年 3月 花山天文台太陽フレア観測望遠鏡格納庫仮設
1996年 3月 花山天文台にデジタル専用回線導入
1997年 3月 飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡に高分解能太陽磁場測定装置新設
飛騨天文台60cm反射望遠鏡カセグレン焦点に分光器設置
1998年10月 飛騨天文台専用道路に光ケーブル敷設工事施行
高速データ通信回線(384Kbps)開通
1999年 3月 花山天文台18cm屈折望遠鏡に太陽Hα単色像デジタル撮影システム完成
1999年11月 花山天文台デジタル専用回線を128Kbpsから1.5 Mbpsに高速化
2000年 9月 飛騨天文台デジタル通信回線を1.5Mbpsに高速化、かつ専用回線に切替
2003年 3月 飛騨天文台に太陽活動総合観測システム新設
2003年10月 飛騨天文台に、太陽磁場活動望遠鏡完成、竣工式挙行
2003年11月 飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡塔体冷却システム改修工事完了
2006年 3月 飛騨天文台にダークファイバーと岐阜情報スーパーハイウェイを利用した高速データ通信回線(100Mbps)開通



〜施設〜

飛騨天文台は岐阜県の東北端にあたり、北アルプスの背稜を境に東部は長野県、北部は富山県に隣接する中部山岳地帯に設立されています。厳しい自然環境下にあるものの、周囲の明りがまったくなく、また空気の透明度が高く、青く済んだ静穏な大空の下にあって、天体観測条件の非常に優れた環境にあります。

1968年に設立されて以来、人口増加に伴う観測環境の悪化が進んだ花山天文台ならびに生駒山太陽観測所に替わる、新たな附属天文台の主力観測施設として、今日まで様々な観測成果を挙げて来ました。現在、台内には、主として5 つの観測施設があり、加えて観測者が宿泊することが出来る、宿泊施設が整備されています。

近年では、2003年に高い空間分解能と太陽面三次元磁場を測定することが出来る、Solar Magnetic Activity Research Telescope (SMART)が建設され、更に観測活動が盛んになっています。